港区の待機児童数が64人(平成28年4月1日現在)となり、昨年度の30人から34人増加したことが明らかになりました。
港区の待機児童数については平成22年には274人に達しましたが、旧民主党の区議会議員らの尽力もあって、その後大幅に減少し、昨年は30人まで減少。待機児童ゼロまであと少しというところだったのですが、今年に入ってまた増加に転じてしまいました。
上の写真は、赤の折れ線グラフが待機児童数、棒グラフが認可保育園(青)・認証保育園(黄)・保育室(赤)の定員を示しています。
これを見てもわかるように港区では着実に保育施設の数を増やしているのですが、年々増加する0歳から5歳児に追いついていないということが今回はっきりしました(平成28年の0歳から5歳児は15,778人で平成25年から2,073人増加)。
今後開設予定の保育園は、今年7月に(仮称)港南3丁目保育園(定員18名)と来年の4月に区立しばうら保育園分園(定員36名)があります。
さらに、ビル開発などに対する区の指導要綱では病院や日用品店、保育施設などの暮らしに必要な生活施設を床面積の10%以上作らなければならないとしていますが、保育施設の設置を促すため、この指導要綱を今年7月から見直し、延べ床面積3,000㎡を超える開発に設置を義務付けている生活施設の床面積を、保育施設を入れることを条件に10%から1%にまで引き下げ、保育施設の誘致を促すなどの対策をとることになりました。
しかしこれではまだまだ十分とはいえません。働くママさんをしっかりと支えていくためにも、待機児童ゼロに向けて取り組んで参りたいと思います。